本記事では旧Scrapboxのことを現在の名称であるCosenseで統一して表記します。

そもそもツェッテルカステンとは何なのか

ツェッテルカステンは、知識をつなげることと抽象化を効率化し、膨大なインプットを裁くための手法です。

主な特徴として:

  • メモを取る、メモを収納する、メモを整理するという3つのステップで構成されています。
  • 知識をネットワークとして保存し、タグやリンクで管理することで、情報の再利用性を高めます。
  • 個々の情報を小さなメモに分解し、それらを結びつけることで新しいアイデアを生み出すことができます。

下のほうに動画があります。

Notionでツェッテルカステンをやる方法

これについては動画のほうで解説しています。
Notionをこれから始めたい、挫折したという方にめちゃめちゃおすすめです。

特徴としては極力シンプルにしています。自分が運用している実際のものはここから見れます。

なぜ移行しようと思ったのか

Markdownでコピペできないから。

ほぼこの一点です。

一応、NotionAIでいろいろできるかもと思ったのですが、
使ってみた結果、ツェッテルカステンとNotion AI(LLM全般)は相性が悪いなと思いました。

(自分が使いこなせてないだけという可能性はありますが・・・)

移行先としてNotionを選んだ理由

もともとCosenseは、保存メモの運用のためにつかっていました。

走り書きメモは、Google Keepが最強です。

ツェッテルカステンの主要な保存用メモのツールとしては

  • Notion
  • Cosense
  • Obsidian
  • Roam Research

の4種類がメジャーかなと思います。

自分はツェッテルカステンを公開したいという気持ちがあり。

公開しやすい、NotionかCosenseとなり、シンプルで使いやすいCosenseを使っていました。

ただ、やはりMarkdownではない独自の記法であることから、ほかの媒体に移植する際に不便だなと感じて、Notionに移行しました。

ツェッテルカステンをCosenseからNotionに移行したことによる、メリットとデメリット

あくまで個人の運用上の感想になります・・・

メリット

  • Markdownでコピペできる
    • noteやDiscordとかにNotionからコピペできる。
  • AIに学習してもらえる。
    • アウトラインとかは作ってもらえるけど、あんま微妙かもしれない

デメリット

  • 動作が重い

  • リンク関連の動作が微妙、リンク付けがめんどくさい。

    • 文中リンクがあまり良い動作ではない。
      • アップデートでバックリンクが
      • 自動的に抽出してプロパティに入れてくれない。
      • 2-hop-linkができない。
    • プロパティでリンクを実装してるので、入力がめんどくさい
  • ページの分割、マージ、新規作成が手間がかかる。

    • 文中から、新しいページを作ったりすることが難しい。
  • Webhookによる更新通知に、差分を表示することができない。

その他

一般的にはNotionはタスク管理やナレッジ管理などを一括してできるということが、メリットといわれていますが、

自分の場合、ナレッジとタスクのワークスペースを分けて使っていることもあり、ワークスペース切り替える手間が増えた分、むしろ使いにくくなっています。

普通の運用をするのであれば、ワークスペースは分けなくてもいいのですが、VTuberとして特殊な運用をしなければならないということもあり、このような形になっています。

普通の方は、一つのワークスペースで済むので、メリットが享受できます!!

移行に伴うハードル

Discordに通知を送る

DiscordはSlackのWebhookを読み込むことができ、CosenseからSlack用のWebhook URLをつかって、Discordに更新通知を送っていました。

私のファンコミュニティ「かえでの黙示録」に通知が行ってます。

この通知は、どこが更新されたのかの差分も表示でき非常に便利なものでした。

これと同様に、Notionのデータが更新されたらDiscordに通知を送るという仕組みを作る必要がありました。

当初、Zapierを使って実装していましたが、一か月の上限を超えてしまい、無料ではできなくなったため、セルフホストのn8nを使って今は通知を送っています。

ただし、差分表示はできないので、そこはナーフポイントとなりました。

差分表示の代わりに、AI要約を付けて

CosenseのJSONをmdに変換する。

エクスポートされた Scrapbox の JSON ファイルから Markdown を生成するツールを作った - Qiita

はじめに「エンジニアになってもう 5 年だというのに何のアウトプットもしていないのはどうなんだ?」という危機感のようなものを抱いたため、Qiita に投稿することにしました。初めての記事という…
https://qiita.com/johnjohn622/items/a3113a89686a04b1b53d

https://github.com/john-question/sb2md

このsb2mdを使ってmdに変換するだけです。

インポート

インポートするときは、なぜかファルダをまとめてインポートできなかったので、

ほかの方がやってるような100件ずつインポートする方法か、

Zipに圧縮してインポートするかの2択になります。

自分はZipでインポートしましたが、文字化けしないように注意してください。

インポート後の修正作業など

インポート後には、リストなどが正しく表記されていない場合が多いので、修正が必要です。

自分の場合、まず修正を始める前に「未修整」という、チェックボックスのプロパティを作り、
すべてにチェックを入れることで、修正済みかどうかがわかるようにしました。

また、基本的には中身を変更するときなどに、修正することとして、全部一気に修正しない方針にしました。

リストの修正は、一度コードブロックに変換してコピペすると正しくMarkdownが読み込まれます。