ステノワード、まちばり、メジロ式を取り扱いつつ、手書きのステノについても言及する。
と思いきや、ステノワード参考にあまりならないかもなので、まち針とメジロ式をベースに研究する。
方式 | 母音 | 子音 | 韻尾 |
---|---|---|---|
まち針 | 3キーで拗音拡張 | 4キー | 4キー(10通り) |
メジロ式 | 5キーで拗音拡張+韻尾 | 4キー | 3キー |
ステノワード | 5キーで拗音拡張+韻尾 | 6キー | ? |
子音編
メジロ式もまち針もアプローチはほとんど同じである。
シンプルに4bitを頻度順にハフマン符号化していると言ってもいいでしょう。
ステノワードに関しては、濁音キーも含め6bitで表現しており、
覚えやすい一方で無駄が多いが、無駄になっている部分は略語に割り当てられている。
出力 | 入力 |
---|---|
あ行 | (なし) |
か行 | K |
さ行 | S |
た行 | T |
な行 | TH |
は行 | H |
ま行 | ST |
ら行 | SH |
わ/を | KH |
が行 | SK |
ざ行 | STK |
だ行 | TK |
ば行 | SKH |
ぱ行 | STH |
ぁぃぅぇぉ等 | TKH |
母音編
まち針の母音はシンプルで、母音+拗音拡張すると、8通りになるのでちょうど3bitに収まるということを活用し、ハフマン符号化しただけ。
出力 | 入力 |
---|---|
あ | A |
い | I |
う | (なし) |
え | AO |
お | O |
や | IA |
ゆ | IAO |
よ | IO |
メジロ式
メジロ式はやや複雑で、拗音も含めると5つのキーを使っている。
規則性がなさすぎて解説が難しいんだけど…
なぜか新下駄で出現率が1%しか無いと言われている「や」が1キーで割り当てられていて、
しかも拗音と関係が無い[U]が割り当てられている
また出現率が10%ほどある「え」は2キーが謎に割り当てられている。
各ステノの韻尾ショートカット方式
音読みの2音目ショートカットのこと。
音読みの2音目のことを韻尾っていうらしい。いうきくちつっん
の8音をショートカットすること。
V式(手書き)
「っ」
モーラとモーラの間に挿入することができる。具体的には文字同士を交差させる。「ち」
かんたんに書けるので、用意されていない。
手書き式速記は、ストロークを無限に続けることができる、つまりポーリングがないので、このようなことができる。「き」「く」「つ」「ん」
文字の最後に円を付けて、その大小・形で区別する。
「き」「く」は同じ符号だけど
え段の後ろだけ「き」にして、ほかはすべて「く」にしている。
「ん」と「つ」はすべての母音の後ろにつけることができる。「い」「う」
手書き式速記は、エーとエイを区別しないので、伸ばし棒で表現する。
あ段に伸ばし棒をつけるとアイになる。^
書き方 表現できるアルファベット ア+ー あい、やあ、やー、 イ+ー いい、 ウ+ー うう、ゆう、うー、ゆー エ+ー ええ、えい、えー、 オ+ー おお、おう、おー、よお、よう、よー
メジロ式
韻尾ショートカットを母音キーとショートカットキーにまたがって実装している。
実質的なキー数としては、本来3bitで住む母音+拗音を5bitで、親指3キーなので、
5キーで実装していると考えれる。「き」「く」「ち」「つ」「っ」「ん」
前の文字が何であろうとキーを押して無条件で出すことができる。
追加で長音が実装されており、8通りで3bitで実装している。「い」
母音拗音キーによって、清音の全てに「い」をつけれるようになっている
拗音に「い」をつけるものは実装されていない。「う」
同様に、「おう」「よう」「ゆう」「うう」が実装されている。+α
ああ、あえ、などの韻尾ではないショートカットが実装されている。メジロ式V2
1文字目 2文字目 あ い え い お う ゆ う よ う う う う い
Machibari
knth*の5つのキーで実装している。
出力 入力 く k
ん n
つ t
ー (長音) h
き kn
っ (促音) kt
ち th
い または う nh
り *k
れ *n
る *t
ら *h
ろ *kn
直前の文字を繰り返す *kt
いん *th
あ, え, い のいずれか *nh
い または う
nh
の挙動
直前の母音に応じて変化する
入力 出力 nh
A
あ い I
い い (なし) う う AO
え い O
お う IA
や い IAO
ゆ う IO
よ う 同様に
*nh
の挙動は
入力 出力 *nh
A
あ あ I
い え (なし) う い AO
え え O
お い IA
や あ IAO
ゆ い IO
よ い
まちばりとメジロ式の比較
「き」「く」「ち」「つ」「っ」「ん」「ー」 は同様に実装されている。
メジロ式の2重母音は以下が実装されている。12種類。
おう、ゆう、ああ、よう、あい、おい、うい、えい、おお、いい、あえ、ううまち針は
あい、いい、うう、えい、おう、やい、ゆう、よう、
ああ、いえ、うい、ええ、おい、やあ、ゆい、よい
の16種類。さらに、まちばりは「らりるれろ」が実装されている。
メジロ式は、子音母音を押してないときに、これらのキーを使って、助詞を入力する機能が実装されている。
Link to original韻尾の法則について
AIのコピペ。
あとで編集しつつ検証する。韻尾が「ク」か「キ」かの法則
これは、元の中国語の音の最後が [-k] だったものに対応します。
直前の母音が ア・ウ・オ段 の場合 → 韻尾は ク になります。
- 例:学(ga-ku)、福(hu-ku)、国(ko-ku)
直前の母音が イ・エ段 の場合 → 韻尾は キ になります。
- 例:的(te-ki)、石(se-ki)、壁(he-ki)、力(ri-ki)
教育などの
え段+くはほとんど存在しない。
齷齪(アクセク)くらい。韻尾が「ツ」か「チ」かの法則
これは、元の中国語の音の最後が [-t] だったものに対応します。
直前の母音が イ段 の場合 → 韻尾は チ になります。
- 例:一(i-chi)、日(ni-chi)
直前の母音が ア・ウ・エ・オ段 の場合 → 韻尾は ツ になります。
- 例:圧(a-tsu)、骨(ko-tsu)、鉄(te-tsu)、仏(bu-tsu)
こちらも、「〜アち(achi)」や「〜ウち(uchi)」といった音読みは原則として存在しません。
オ段の後には「い」は来ず、「う」が来る。
- 「セイ(ei)」「カイ(ai)」という音読みはあっても、「ソイ(oi)」という漢音系の音読みは基本的にありません。「オ段」の後の母音韻尾は「う」になります。(例:コウ(ou), トウ(ou))
あい
Link to original
い
う
えい
おう