大前提として、GmailへのアクセスはOAuthが主流
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Gmail 用に IMAP メール クライアントの設定を選択する - Gmail ヘルプ

  • サーバー設定
  • 送信控えと特別なフォルダー
  • 迷惑メール
    • 学習をオフ?

特に変更無し

  • 編集とアドレス入力
  • 同期とディスク領域
  • エンドツーエンド暗号化
  • 開封確認

この記事、わりと内容が古いというか…ちょっといまの挙動と違うところあった。
Thunderbird で Gmail を使う | Thunderbird ヘルプ


Geminiさん解説

「Gmail(サーバー)+ Thunderbird(クライアント)」 という組み合わせは、設定さえ間違わなければ最強の構成の1つです。
Gmailの「ラベル」や「アーカイブ」のクセ(独特の仕様)を、Thunderbird側で 「普通のフォルダ管理」に見えるように矯正する のがコツです。
そのまま使うと「メールが重複して見える」「削除したのに消えてない」といったトラブルが起きがちなので、以下の設定を必ず確認してください。

「不要なフォルダ」を見えなくする(最重要)
Gmailは1つのメールに複数のラベル(受信トレイ、重要、すべてのメール…)を付けるため、Thunderbirdで見ると同じメールが複数のフォルダにあるように見えて混乱します。これを整理します。

  • 設定場所: 左側のメールアドレスを右クリック > 「購読(S)…」
  • やること:
    • [Gmail] というフォルダの中にある 「重要 (Important)」 と 「スター付き (Starred)」 のチェックを外して「購読解除」します。
    • これで、勝手に付く「重要」ラベル等のメールがThunderbird上に表示されなくなり、スッキリします。
    • ※「すべてのメール (All Mail)」は、アーカイブ(受信トレイから消したメール)を探す場所になるので、基本は残しておきますが、ここを同期するとHDD容量を食うので、検索用と割り切るなら外すのも手です。

「アーカイブ」ボタンの挙動を決める
Thunderbirdの「アーカイブ」ボタンを押したとき、Gmailの「すべてのメール」に放り込む(ラベルを剥がすだけ)のか、Thunderbird独自に「2025年」などのフォルダを作って整理するのかを決めます。

  • 設定場所: アカウント設定 > 「送信控えと特別なフォルダー」
  • アーカイブのオプション:
    • Gmail流: 「アーカイブ」ボタンを押したときに「すべてのメール」に移動する設定にはできません(Thunderbirdの仕様)。
    • Thunderbird流(おすすめ): 「アーカイブの保存先」を 「“Archives” フォルダー」 に設定します。さらに「アーカイブのオプション」で「単一のフォルダー」に設定すると、Gmail上に「Archives」というラベルが作られ、そこに整理されます。
    • これで「受信トレイ」から消え、明確に「Archives」という場所(フォルダ)に移動したように扱えます。

「削除」の挙動を合わせる
GmailはIMAPで「削除」信号を受け取ったとき、「アーカイブする(受信トレイのラベルを外す)」のか「ゴミ箱に入れる」のか設定が分かれています。

  • Thunderbird側: アカウント設定 > サーバ設定 > 「メッセージを削除する時: 次のフォルダーに移動する: ゴミ箱」 になっているか確認。
  • Gmail側(Webブラウザ): 設定 > すべての設定を表示 > メール転送とPOP/IMAP > 「IMAPアクセス」 の項目を確認。
    • 「自動消去: オン」
    • 「メッセージが最後に見えた IMAP フォルダから削除されたとき: ゴミ箱に移動」
    • これに合わせておかないと、Thunderbirdで削除したつもりが「すべてのメール」に残っている(アーカイブされただけ)という状態になります。

迷惑メール判定はGmailに任せる
Thunderbirdにも優秀な迷惑メールフィルタがありますが、Gmailのフィルタと二重にかかると管理が面倒です。

  • 設定場所: アカウント設定 > 「迷惑メール設定」
  • やること: 「このアカウントで迷惑メールの学習を有効にする」のチェックを外すか、信頼できるヘッダとして「SpamAssassin」などではなくGoogleの判定を優先する設定があれば利用します(基本はThunderbird側は何もしなくてOKです)。Gmail側で弾かれたものは最初から「迷惑メール」フォルダに入ります。
    まとめ
  • 「購読」設定で、重複して見える「重要」などのラベルを非表示にする。
  • 削除の挙動を「ゴミ箱行き」で統一する。
  • アーカイブはThunderbird任せで「Archives」フォルダを作らせる。
    これで、裏側はGmailの強力なサーバー(検索速度・容量)を使いつつ、表側の操作感は「普通のメーラー」として快適に使えます。まずはこの設定で運用してみてください。