分散SNSの運営をやめた話
自己紹介
そもそもわたしが分散SNSを始めるきっかけ
XのAPI制限
なぜこれが起きたのか
SNSのサーバーの負荷はユーザーの増加に対し、1次関数以上の増加をするのに対し、
SNSで得られる収益はユーザーの増加に対して、1次関数以下となってしまう。
つまりSNSというサービスは人が増えれば増えるほど赤字になってしまう。
misskey(ioなど)でも同じことが言える。
完全有料サーバーなら解決できそう
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自分でお一人様サーバーを作るより安い
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他のMisskeyサーバーより特典が多い
- 無料ユーザーの負担がないため
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お金を払える人だけが集まるので民度が高い
ぱっとみはいい感じだけど・・・うまくいかなかった
最も大きな原因は、課題・価値の設定が間違えていたこと。
→ 価値を見直してみる
自分でお一人様サーバーを作るより安い
分散SNSというコンセプトに価値を感じて利用しているケースは稀で、
大抵の人は、Xより自由で規制されないアーカイバーとして利用している。
メインはXでサブ的な運用をしている人が多かった。
この利用の場合はioなどの無料の範囲で大抵は事足りる。
他のMisskeyサーバーより特典が多い
ioなどに課金しているのは、特典がほしいとかではなくて、このサーバーの文化やコミュニティを維持したいから課金している。なので特典が10倍だろうと100倍だろうと、コミュニティのない場所には課金をする動機がなかった。
完全有料分散SNSに残った価値は、民度が高いということだけ。
実際Miniskeyを終わる際に取った内部でのアンケートの回答には、
分散SNS自体の価値ではなく、民度の高さを評価する声が100%でした。
それならメン限のDiscordで良い!!!!!
ってことでMiniskeyは終了という運びになりました。
他の要因
広報活動があまりできなかった。どこで広報活動をすればいいかわからなかった。チャネルの問題
まとめと考察
そもそも分散性に価値を感じているユーザーは少ない
分散SNSの価値の消えないとか、維持できるとかの部分に価値を感じていない。
メインとなっている価値はコミュニティにあるので、Decentralizedな部分には価値が無い。
要はぶいちゃで、クラスター良いよ~とかインスタいいよ~とか言っても
「友達がいないから」「知ってる人がいないから」で終わってしまう。
それが機能よりコミュニティが優先されるという話。
Xでいい。
あまりにも破壊的な機能改悪があった場合は人は他に移る可能性もある。
現に2023年の7月のXにはそれが起きたけど、緩和されもとのXにコミュニティが戻っている。
あと課金に関しては、Xに課金すればいいという話もある。
misskeyに課金するよりXに課金したほうが良い。
実際にそしてXプレミアムユーザーも増えたと思う。
結論:Xに課金しろ
あとはエロ専用SNSがあれば環境は完成するんよ。
個人的な考え
DecentralizedなSNSは不要なのか
人による。必要な人は自分でお一人様サーバーを立てれば良い?
私自身、非中央集権の通貨は必要と感じているけど、世の中の人が暗号資産を手に入れる理由はそれがメインではないよねという話。