2つの共通点があるから、組み合わせたり結合できたりする!
みたいなこと言ってる人いるけど無理だと思う。

そもそもツェッテルカステンとは、何かというと、抽象化のための技術

Ankiはどういうものなのか
抽象化ができるまでの間に、脳に情報を定着させるもので、その情報は具体である。

Ankiは言語学習によく使われるので、言語学習で例えれば、
火 → Fireは具体を覚えることで、まずはこれを覚える必要がある。
そのうちたくさんの文を読んだりする中で、Fireが示している概念そのものが理解できるようになる。
これが抽象化です。

これは、言語学習だけではなくて他のことでも当てはまって、
そもそも記憶とはモデル化されている、ツェッテルカステンでいうとリンクされていないもの以外は基本的に覚えられないです。

フラッシュカードやAnkiは、モデル化されていないものを無理やり覚える技術です。
またモデル化して完全に理解したものは、長期間チェックにしないようにする、というのもAnkiのいいところです。

とにかく、AnkiやSRSでできることは、基礎を作り抽象化ができるまでに耐えることで、
そこまでの抽象化やモデル化を直接的に助けるものではないです。
(カードの作り方にもよるかも)

そもそも抽象化とかモデル化ってなんやねん
という話ですが
簡単に言うと似てるものを探すということです。
別な言い方をすると、これは共通点を探すということです。

人は記憶をするときに、自分の中で持っている別な概念と結びつけて考えます。
よくツェッテルカステンは脳や情報の構造を再現していると言われますが、
この構造を作っているのが「似ている」というものです。
つまりツェッテルカステンのリンクは似ているを表すと良いと言えます。

そして「似ている」を探すということは、それの持つコアコンセプトを探すということと全く同義です。

どうやって似ているを見つけるのかというと、結局は大量のインプットをするしかないです。

ツェッテルカステンはこの大量のインプットをさばくための手法で、
SRSはインプットをするまでに必要な基礎を作る作業になります。

なので、一応、ある程度は連携できそう。
つまり、今のところ何とも似てない(リンクされていない)けど、覚えておきたいことをSRSにいれて、
抽象化できるまでキープするという感じです。


でも、ツェッテルカステンをやってて思うのは、覚えておきたいことって何があるんだろうということです。

多くの情報は完全に暗記する必要はなくて、記録しておいて調べればわかる。
という状態にしておけばいいことがほとんどです。

Ankiが必要なことは、だれかとリアルタイムで話したり、試験などへの対策です。


ツェッテルカステンメカニズム

何と結びつけてモデル化してるかは人によってバラバラ。

たとえば、雪が白いこと、泡が白いこと、雲が白いこと、そしてホッキョクグマが白いこと、
などなど、これらはミー散乱という共通の現象になっていますが、ミー散乱を完全に理解していない状態のときに、
雪が白い理由と、雲が白い理由をこ